2015.02.02 13:38/eic
カテゴリー: SEブログ
評論家の高橋善正氏の見立てはさらに厳しいものだ。
「10勝はおろか、6~7勝できればいいところだろうね。34歳になり、また米国では投手の投げ込み量が全体的に少なく、体が鈍っているはず。西武時代の球威、キレを取り戻すのはほとんど無理だと思う。活路を見いだすには変化球の制球力がカギを握るわけだが、そもそも制球がいい投手ではない。西武時代ですら、縦のスライダーがストライクを取れるときはいいものの、ストライクが入らないとKOされることが多い印象があった。日本はメジャーよりも打者はしつこく食らいついてくるし、以前のように打者を見下ろす投球もできない。技術面だけでなく、精神的にも相当タフな戦いを強いられるはずで、そんなに簡単には勝てないとみている」
米球界に詳しい友成那智氏は、米国時代のデータを引用しつつ、「8勝12敗、防御率は3.80程度」と分析する。
友成氏によれば、松坂は18勝を挙げた08年と今年では、投球スタイルがガラリと変わった。
「大きなポイントはフォーシーム(速球)の平均球速が08年の91.8マイル(約148キロ)から今年は90.3マイル(約145キロ)と3キロも落ち、松坂の最大の武器だったスライダーの使用が大きく減った。フォーシームとスライダーとの球速差が縮まり、効果的なボールにならなくなったのが大きな理由だと思う。今年は、平均球速がほぼ同じのフォーシームとツーシーム、カットボールの3球種で全体の7割を占めている。以前のように力で押すのではなく、打者の手元でボールを動かし、打たせて取る投球にモデルチェンジした。昨年はカーブを多投したのが効果的だったが、今年はそのカーブもストライク率が約45%と制球に苦しんだ。縦に変化するボールがないため、リリーフの1イニングだけならまだしも、先発となると打者の目も慣れてくる。決め球に苦しんで痛打を浴びるケースも増えるとみている」
また友成氏は前出の高橋氏と同様、制球力の低さをこう指摘する。
「9イニングの四球率を表す『BB/9』が5.40。これはメジャー平均の倍、今季15勝を挙げた岩隈(マリナーズ)の約5倍という酷さ。四球連発で苦戦する姿が目に浮かびます」
15勝どころか2ケタ勝てば上出来――。これならソフトバンクの大型投資は失敗といえる。厳しい意見が多い中、松坂はこれをはねのける活躍ができるだろうか。